恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「んっ………」
考え事をしていると、ベッドで唯一、俺の心情を掻き乱す女が寝返りを打った。
その穏やかな寝顔を見てまた、笑みをこぼした。
呑気だな………俺の気も知らないで……
「~っん……き、らくん………」
「…………」
反則…だろ………
俺は愛依の額と唇に軽く口づけをした。
はぁ……こういう事するのも…お前…だけだ………
そう思い、ベッドから降りた。
さて、……調べものが途中だ。
まだ……確かではないけど………
愛依は、もしかしたら………
それを…あの日を使って確かめよう。
無駄足にならなければいいけど……それでも、やるに越したことはない…か………