恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
もし……そうなったら……
「時間は掛かるかもしれねぇけど……絶対……お前を、今のお前を…見つけ出してやる……」
愛依……
お前は、望まないかもしれないな……
けど、俺は……お前がいないと……
お前がこの写真を見て、倒れたとき……正直焦った。
記憶が、戻ったんじゃないかっ…て……
だから、時間がある時はずっと病院に行った。
横たわる愛依の手を握り…頭を撫でて…名前を呼んだ。
愛依が寝ていても……俺を…感じられるように……
俺を…忘れないように……
その心配は、結局……無駄だったけど……
この事は誰にも…言えねぇ……
女々しすぎる……