クールな王子は蜜の味
2.彼女のお仕事
・・・

教室に戻った私は、

即座に博美と博史に捕まった。

「ちょっとちょっと!

三浦先輩なんだって言うのよ?

私の寧々を捕まえて」

・・・

博美の言葉に苦笑い。

さっきは私を見捨てたくせに・・

『私の』なんて言わないで。

・・・

「で?ホントに、なんだったんだ?」

博史も心配そうに聞いてくる。

・・・

さっきの言葉を思い出しただけで、

大きな溜息が出た。

だって、『魔除け』なんて。

私にそんな事が出来るのか、

凄く不安なんだもん・・・

・・・

とりあえずその事を二人に話すと、

案の定、驚く二人の反応。

博美は、いいじゃんいいじゃん!

あの先輩が偽り彼氏でも、

イケメンだし言うことない。

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