クールな王子は蜜の味

秋人side

教室の前。

「やっぱり、お前の反応は、

どう見たって、寧々ちゃんを

好きだって言ってたぞ?」

・・・

そう言ったオレに、

目線を合わせることなく、

頷いた智也。

・・・

どうやら、

本人もようやく気が付いたようだ。

・・・

全く。

自分の気持ちもわからない親友を持つと、

こっちが苦労する。

・・・

でも、

智也はどこか憎めない性格。

だから、今まで付き合ってきたんだけどな?

・・・

「秋人、オレ、

5時間目休むわ」

「・・・は?」
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