アカイ花†Vermilion Flower

「あ~、そう言えばお前

 生徒に手を出すなんて犯罪だ
 教員失格!

 今すぐ、辞めろ」

「それを言うなら

 お前もだろうが!」

「俺は違う、リコもレイも
 元を正せば、俺の幼馴染だ」

「ふうん

 幼い頃から知ってるお隣の
 女の子達に手を出しちゃう辺り

 俺より、どうよ」


意味有りげな笑みを浮かべる、いずる。


「うるせえよ、女はガキでも
 手強いんだぜ
 
 好き好きって毎日言われてみろ
 こっちの身がもたねえよ

 まあ、年上のアネキに憧れてた
 お前にはわかんねえ話だな」

「まあな
 
 ところで、リコちゃん
 元気だったか?」


里湖の名前を口にするいずるは、少し緊張していた。
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