アカイ花†Vermilion Flower

心底、恋愛は懲り懲りだという素振りのいずるに、浅緋は呆れる。

「何、年寄りみたいなこと
 言ってんだよ

 今時、聖職者は健全でなくては
 いけないみたいな考えなら寄せよ

 教師は、ただの人間
 
 しかも、お前は男で女無しじゃ
 生きられない」

「例えそうでも、リコちゃんと今更
 どうのこうの、とは思ってないよ
 
 なあ、ところで話は変わるが
 個展の話だけど・・・」

「バカ
 
 個展の話にすり替えてんじゃねえよ」 

「イズル、アサヒ

 来た来た

 こっち、こっち」

話している間に二人は仲間が待つ場所に辿り着いていた。

二人は、仲間と共に夜の街に消えて行く・・・
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