アカイ花†Vermilion Flower
私は、愛人・・・?
だけど、私と彼の関係は、そんな大それたものではないような気がする。
ドロドロ・ネチネチと言うよりは、薄ーい関係。
携帯電話を捨てちゃえば、繋がりは途絶える。
だけど、そんな関係でも私は全然オッケーなわけで。
そう、私は、どうせモテない女なのです。
最近はそれでもいいような気がする。
「何、言ってるの
一度結婚に失敗したぐらいで
勿体無い事言ってないの
アンタ、まだ24歳でしょうが
何人生、生きてきましたって
顔してんのよ
30代の頑張ってる女性に失礼よ」
芙美子は、自分が作った料理を口に運ぶ暇が無いほどに、私の話に花を咲かせてる。
「まあまあ、ミコ、食べなよ」