アカイ花†Vermilion Flower

私は、愛人・・・?


だけど、私と彼の関係は、そんな大それたものではないような気がする。

ドロドロ・ネチネチと言うよりは、薄ーい関係。

携帯電話を捨てちゃえば、繋がりは途絶える。

だけど、そんな関係でも私は全然オッケーなわけで。

そう、私は、どうせモテない女なのです。

最近はそれでもいいような気がする。


「何、言ってるの
 一度結婚に失敗したぐらいで
 勿体無い事言ってないの
 
 アンタ、まだ24歳でしょうが
 何人生、生きてきましたって
 顔してんのよ
 
 30代の頑張ってる女性に失礼よ」


芙美子は、自分が作った料理を口に運ぶ暇が無いほどに、私の話に花を咲かせてる。


「まあまあ、ミコ、食べなよ」 
< 139 / 218 >

この作品をシェア

pagetop