「神」は私の全てだった……
ガラッ

「おはよー♪遅れた?」

「ん?マシュマロ、食べてないから
 ギリギリOKだぞぃ?」

そう言いながら葵<アオイ>は
マシュマロを口に入れた。

(葵はあたしの神友。あたしが唯一
 信頼している子。)

「「よかった~♪」」

(葵との待ち合わせとかに遅れたら
 殺されちゃうよ……)

あたしと百合は安堵の溜め息をした。

あたしと百合は生徒会じゃないけど、
今日はしょうがない。

「葵、アンタ……。」

「ん~?あ、コレ?」

「すんごい……ラブリーね。」

上からあたし、葵、百合と会話。

葵が着ている衣装はハートが
いっぱいで、レースが付いてて、
フワッとした衣装。

「はい!これが百合ので、これが未南
 だかね~♪」

そう言ってポイポイッとあたしと
百合に投げ付ける。




~***~***~***~***~***~

着替え終わって見せ合いっこ。

(着替えって言っても、3分しか
 かかってないけど……)

「うっわぁ~!未南が、未南は
 sexyだわぁ~……。」

「アンタはクール?」

「うん。」

これがお互いの感想。

いったいこれがどーゆーことなのかは
あと少しすれば分かること。

「早く行こう?」

「「うん。」」

あたしと葵は百合の提案?に
賛成し、急いで体育館に向かった。




~***~***~***~***~***~

「それでは、今回文化祭で優勝した…
 【MAY】さん達です。」

教頭先生の言葉が合図に、あたし達は
ステージへと向かう。

マイクを受け取りまた¨声¨を出す。

「皆さん、おはようございます。
 1か月前に開かれた文化祭で
 優勝した【MAY】です!」

あたしはそう言って左隣にいる葵に
マイクを渡す。

「あの時は緊張して出だしなどが
 固くなってしまいましたが、今日
 皆さんに見てもらう私達は、あの時 よりも輝けるよう、緊張なんかも
 吹っ飛ぶように心から楽しく
 輝いちゃいます!」

葵は百合にマイクを渡す。

「今日は皆さんにもう1度、あの時の
 輝きを見て欲しいと思います!」

そしてまた、あたしにマイクが
渡される。

「それでは、聞いてください。」

「「「みんなに届く!」」」


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