嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
>そうですね。そう、します<

 素直な武司君である。

 メールのやり取りを済ませた私はケータイを閉じ、ベッドに潜り込んで考え事を始めた。

 敦子を怒らせちゃったから、武司君はこれからも色々と気を使うに違いない。

 姉さん思いの彼は、今でも心配してあげているのだ。

 敦子も敦子である。

 弟さんが心配しているのだから、意地張らないで何か解決の糸口でも見つけなよって言いたい。

 でないと、いつまでも状況は変わらないと思うし。

 男性関係の悩みの詳しい中身は私には分からない。

 敦子が何も話そうとしないからだ。

 これにはハッキリ言って、イラッとしちゃう。

 でも私の本音を言っちゃえば、敦子がどんな悩みを抱えていようがコッチの知ったこっちゃないって事。

 私は私で、別の思いが有るのだ。
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