嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
「それは嘘。内心ではみーんな、アンタの事を馬鹿だゴミだと陰で笑っていたんだよ。暗くて一番サイテーで、どうにも救いようの無い人間のクズってね。顔も見たくないって泣いてたコもいたし」

「俺って、そんな風に思われていたんだ? ふーん」

「アンタって、どこまで馬鹿なの? みんなに嫌われて、気持ち悪がられて。自分がどんな風に見られているのかも分からない。恥ずかしいと思わないの?」

「…」

「先生たちも言ってた」

「何て?」

「ゴミ田代は学校で一番暗いし、女子みんなから嫌われていた…」

「あーハイハイ!」

 興奮する西谷さんを志田さんが制止して、なだめた。

 この後も、西谷さんは俺の事を無茶苦茶軽蔑してくれた。

 終始ずっと、興奮しっぱなしで日頃のウップンを晴らしているような感覚を覚える。
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