嫌い嫌い！ 大ッ嫌い！ 変わらぬ思い

「田代君は、どんな女の子が好みなの？」

「そーだなー、美人は勿論の事だけど。優しくて…、活発な性格で…、細かい所まで気の利く女性がイイよな」

「田代君って、女性をリードする方？　それとも…、される方？」

「別にどちらでも構わないよ。俺って不器用だし頭悪いから、足らない面を補ってくれるなら嬉しいけどね。でもあまりガミガミ言われるのはねぇ」

「言われるのは？」

「それだけはチョット…、勘弁かな？」

「何も言わなくても…、行動で示してくれると良いとか？」

「まあ…、それもね。富沢さんみたいに気さくな人も悪くないかな？　気を使ってくれるし、相手に対して思いやりが有るし」

「あのコは、昔から世話好きな所が有るから。だから皆から好かれちゃうの。友達イッパイいるし」

「なるほど、それは言えるよね」