嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
怒りのエンディング
「もっと書いてやれー」

 西谷敦子は自宅のリビングでノンビリとくつろぎながら、スマホのメールに没頭していた。

 送信先はもちろん、田代祐介。

 高校の時は男子の中で一番嫌いな存在で、とにかく目障りな男。

 陰気で暗く、頭も性格も悪い。

 ゴミ同然の田代から何度も声を掛けられ、何度も気持ち悪い視線を向けられた事か。

 そして社会人になって数年後、久しぶりの同窓会で田代を目の当たりにした時、かつての悪夢がよみがえってしまった。

 声を掛けられた時は背筋が寒くなったものだ。

 心の中が怒りと苛立ちで張り裂けそうになった事は絶対、忘れられない。

 パーティが行われている最中は敦子は、田代を避けようと親しい仲間とお喋りに夢中になった。

 色々な話題を出して話しを盛り上げようとしたのだ。



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