嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
 それは同時に、高校時代での熱い情熱が再び込み上げて来るキッカケにもなった。


 一昨日の事だった。

 同じクラスメートだった女の子で、西谷さんの友人の1人だった富沢ミチルと俺は電話でのやり取りをした。

「明日の同窓会、来るよね?」

「来るよ来る。俺、スッゴく楽しみにしてるから」

「田代君とも会うのを皆、楽しみにしているからね」

 そして俺は質問した。

「彼女も…、来るよね?」

「彼女って誰?」

「西谷さんだよ。西谷敦子」

 俺のケータイの向こう側で富沢さんは軽く笑った。

「敦子ね! もちろん来るよ!」

「アイツと会えるのを俺、楽しみにしているから」

「敦子の事、今でも好き?」

「そうだな、今でも好きだな」 

 俺の正直な今の思いである。

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