嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
「いったーい! 何すんのよッ!?」と倉田さんは頬を手で押さえて呆然!

「変な事を言わないでッ!!」

「別に変な事なんか、言ってないじゃなーい!」

「それが変な事、なんだよ!」

 わー怒った怒った!

 鬼のような形相で倉田さんを睨む西谷さん。

 一際大きな声を発したものだから、周りの連中の視線が一斉に俺たちに集中した。

「…」

 思わぬ平手打ちを浴びて、倉田さんは返す言葉が出なかった。

 かなり興奮気味の西谷さんを、富沢さんは慌ててなだめる。

「まあまあ敦子! 落ち着いて!」

「ったくもぉ! アッタマ来ちゃう!」と西谷さんはカッカしている。

 西谷さんに食って掛かる倉田さん。

「こっちだって頭に来るんだよ!」

「理香ッ!」

 慌てて倉田さんを制止する富沢さん。

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