嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
「田代君もとんだ災難だよねー? せっかくの同窓会だったのに」と富沢さんは俺を慰めてくれる。

 コレは俺にとって、有り難い事だ。

「他の連中、何か言ってた? 俺と西谷さんが言い争っていた事でさ」

「みーんな、田代君に同情しちゃってる。人前で、ボロクソ言われて可哀相だ…ってね」と金子さん。

 倉田さんが愚痴を言う。

「あれはいくら何でも酷すぎるよねー。パーティの雰囲気が悪くなるとかさぁ」

「そうそう」と金子さんが相槌。

「料理が不味いって言った時は、私も引いたなー」

「敦子ったら、何であんな事言ったんだろう?」

 金子さんの疑問に富沢さんは答える。

「田代君が同窓会に出席したのが、よっぽど腹に据えかねていたからよ」

「だからと言って、あんな事を言わなくても良かったのに」
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