嫌い嫌い！ 大ッ嫌い！ 変わらぬ思い

　そして当日…

　昼近くに俺は愛車で落ち合い場所に指定したコンビニＨの駐車場にやって来た。

　ちょっと一服しようとタバコを出した時、助手席のガラスを誰かがポンポンと叩いた。

「田代くーん！」と言って、笑顔で手を振る１人の女性の姿が目に飛び込んで来る。

　志田智美である。

「乗ってー！」と言って、俺は手招きした。

　ドアを開けて乗り込んで来た志田さん。

「ヤッホー！　ひーっさしーっぶりぃー！」

　シートに腰掛けるなり、いきなり横から抱き着いて来た！

「お、おいおい！」

　志田さんに初めて抱き付かれて、俺はパニック状態に陥った。

　以前、従姉妹でまだ幼い可愛い女の子に何度か抱きつかれた事が有ったけど、同じ年頃の女性に抱きつかれるなんて初めてだ。

　何だか不思議な感じである。