嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い

夜の語らい

 志田さんとのデートは夜まで続いた。

 あちこち回ったから、ちょっとした長距離ドライブになってしまった。

 まあ大いに観光気分とデート気分を満喫して有意義な時間を過ごしたのだから、こう言うのも悪くはない。

 俺はそろそろ、彼女を家まで送り届けて帰宅しようかと思った。

 1人住まいの俺だから家に帰っても別にする事は無い。

 明日も休みだから遅くなっても構わないけど、家庭持ちの志田さんはそうは出来ないハズだ。

 ところが志田さんは…

「もう、帰るって言うのー?」と言って、俺を放そうとはしない態度を見せるのだった。

「もう夜だし、志田さんもウチに帰らなくちゃならねーだろう?」と俺。

「ダーメダーメ! まーだ帰るのは早い!」

 強気の発言の志田さん。

 人の腕をしっかりと抱き、体を寄せ付けるとは大胆!

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