嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
 …大体、こんな乙女ばかりで男子社員たちからの熱いラブコールなんて全く反応示さないし、ましては俺みたいなダメ男なんて眼中にはないのだ。

 そんな彼女たちも会社外では男との交際が盛んだって言う話しを先輩たちから何度も聞かされている。

 寂しい思いを送りながら三十代を迎えた時だった。

 高校時代のクラスメートだった富沢ミチルから3年D組の同窓会の誘いが来た。

 あの頃のクラスメートの顔を思い浮かべた時に脳裏に浮かんだのが西谷敦子の顔だった。

 富沢さんから西谷さんの今の様子を知り、俺の気持ちは高まった。

 彼女は今も独身で、彼氏はいない。

 これはチャンスだ!

 そう期待をした俺は同窓会に臨む事にした。

 だけど…

「残念ながら、期待外れだった。…ってワケね」と志田さん。


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