嫌い嫌い！ 大ッ嫌い！ 変わらぬ思い

　私って心配性かしらん？

「ええっと！　どこか…、ステキな男…いないかな？」

　そう言いながら恋活婚活を始めていた時に現れたのが、思いも寄らぬ田代祐介だった。

　富沢ミチルから田代君の近況をも知り、私は彼への思いを抱き始めた。

　高校時代にも思いを寄せていたけど、今回はより強い愛情を抱くようになったのだ。

　敦子に嫌われている田代君である。

　何とか、その熱い気持ちを私の方に向けてもらいたいって思っている。

　どうすれば、彼を私の向けさせる事が出来るだろうか？

　早急に作戦を練らなければならない。

　うーん、どうするか？

　…なーんて私は休み時間、昼食を済ませた後に社内の休息サロンで１人で思い込んでいた。

　午後から又、忙しくなると思うから今はココで身体を休めておくのだ。