嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
「早食いは、私の特技だもんね」

 早食いが得意だって。

 変に自慢する敦子である。

「ところで敦子」

 ココで私は話題を変えた。

「何?」

「ちゃんと…、あの男に謝ったー?」

「あの男って誰?」

「田代だよ田代」

「田代って、誰だっけ?」

「榊原高校時代にいた田代祐介だよ」

「田代祐介…、ああ…、あのゴミねー」

 ゴミだって。

 そう言えば敦子ったら、高校時代は田代君を陰ではゴミって呼んでいたのを思い出す。

「ゴミでも、敦子の彼氏だったよねー?」

 私が冗談半分言うと、敦子はカッとムキになって反論しちゃう。

「勘弁してくれるぅー! あんな超々ダサ男が私の彼氏だなんて! 天地が引っくり返っても、ぜーったい有り得ないって! 絶対にね!」

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