ズルい人



「…………っ。いててぇ」


目を開けると辺りは明るく陽が出ていた。


どうやら崖から落ちた後、俺は気絶していたらしい。


身体のあちこちにすり傷が出来てて、服は砂まみれになっていた。


「…はははは」


ふと昨日のことを思い出し、笑いがこみ上げてきた。


自分は何て馬鹿なことをしたんだろうと。


酔っていたからだろうか。



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