皇帝のサイコロ
温湿布は1枚もない。
「有紗、ギックリ腰って冷湿布で良かった?」
「うん、冷湿布。覚えておいた方がいいよ!これから先長い人生きっと役に立つはずだから。お母さんはエビのように背中を丸めて安静にね」
そう言い、トーストもしていない真っ白でくたっとやわらかい食パンを何の味付けもせずにそのまま食べた有紗。
俺は食パンに何かトッピングをして味をつけないと食べたくない派。
そしてなるべくトーストする。
あのサクサクの耳が大好きだ。
「……それ、うまいか?」
「まずくないけど、おいしくもない」
知識豊富で頭の良いわりにこういうところは変わっている。
なぜだ。
「有紗、ギックリ腰って冷湿布で良かった?」
「うん、冷湿布。覚えておいた方がいいよ!これから先長い人生きっと役に立つはずだから。お母さんはエビのように背中を丸めて安静にね」
そう言い、トーストもしていない真っ白でくたっとやわらかい食パンを何の味付けもせずにそのまま食べた有紗。
俺は食パンに何かトッピングをして味をつけないと食べたくない派。
そしてなるべくトーストする。
あのサクサクの耳が大好きだ。
「……それ、うまいか?」
「まずくないけど、おいしくもない」
知識豊富で頭の良いわりにこういうところは変わっている。
なぜだ。