今日も、明日も、明後日も
一人頭の中をぐるぐると巡らせながらも、お茶を淹れ終えた湯呑を盆にのせ給湯室を出る私に、由香里は何をするわけでもなくついて歩く。
「けどその人、相当鈴のおばあちゃんが大切なんだね」
「え?」
「だってさ、いくら手紙にそう遺されてたからって知らない人と結婚しようなんて思えないじゃない?それこそ、鈴が今戸惑ってるのと同じようにさ」
「それは確かに……」
「そこで悩まず決断出来ちゃうくらい、おばあちゃんのことが好きってこと」
「……」