今日も、明日も、明後日も
「もしかして……怖いとか?」
「……悪いですか」
その言葉を否定しない私に、伊織さんは目を丸くして驚く。
「ホント!?鈴ちゃん容赦無く猫掴み上げそうな顔してるのにダメなの!?」
「どんな顔ですかそれは」
彼に悪気はないのだろうけれど、少なくともいい意味には感じられない。
「でも怖くなんてないって。今小さくて可愛い犬とか沢山いるし!」
「小さかろうと苦手なものは苦手なんです」
「何でそんなに?」
「……子供の頃に、犬に追いかけられたことがあって」
ぽつりとつぶやいた言葉に、彼はキョトンとする。かと思えば、ぷっと吹き出した。