キミのとなり


それから、ずっと一緒にいた。

俺がバスケを始めたのだって、エミとバスケしたかったから。

俺はバスケが好きなんじゃない、エミが好きなんだ。

「ずっと一緒だよ。」

この約束したときは
人生で一番嬉しかったかもしれない。


エミを好きな気持ちは誰にも負けない。


「ホンマにええんか?あれほどエミが好きゆーてたのに」

「……」

秀樹の問に無言で答えた。

秀樹は小学5年生の頃、大阪から引っ越してきたらしい。だから関西弁なんだ。

俺は席を立って、ベランダに出た。

すると、そこからエミと知らない男が見えた。


エミ…!!


エミは困った顔をしていた。

そしてエミがこっちを向いた。

やべっ!!

俺は思いっきり目をそらしてしまった。




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