飼い猫との1年間~トロ~
トロとの出会い
トロとの出会いは、4つ歳の差がある兄貴が拾ってきた事から始まった。
その時、私は小学3年生兄貴中1。
兄貴が・・・「子猫拾って着た~」と外から叫んだ。
私は、外に駆け出した。
箱にはカタカタ震えて「ミャー」と鳴いている、白黒の子猫が居た。
あまりにも愛らしく可愛らしい一匹の子猫。
キューンと胸が締め付けられるほど可愛い子猫。

子猫を家にいれると物凄くとろくさいので、トロと言う名前になった。
次の日その次の日も愛らしく可愛らしいトロに登校の前に「ミャー」と鳴かれた。
そんな平凡な日が二カ月も続いた。

でも、神様は・・・。
動物の短い寿命に大きな壁をいくつも作っている。

トロが来て4ヶ月が経った。
トロの右手が腫れた。
動物病院に急いだ。
手の腫れは治ったが飼い主にとっては・・とても辛い。
腫れた理由は分からない。

それを初めに、トロはいろんな病気にかかっていった。

トロは、一番つらい・・見ているだけで辛くなるほど、苦しんでいた。
病院へ連れて行き、受けた余命は。
「今日か明日です。」だった。

あくびと嘘をつき泣いていた。
車の中で・・・。

でも、今日・明日ではなく、余命の宣告を受けたのにトロは生きてくれた。

一週間だけ・・・。
トロは頑張って生きてくれた。
私たちに希望をくれた。
元気な姿を見せてくれた。

そして・・・トロは死んだ。
私がお風呂に入っている間に・・・。
トロは、兄貴とお父さんとお母さんと祖母に見守られて。
息を引き取ったんだ。

皆泣いたけど私は涙をこらえたよ。
だって、最後に泣き顔は嫌だった。

希望と勇気と元気をくれた、最高の飼い猫トロだもん。

ありがとうトロ。

トロに宛てたメッセージみたい。

短いけど皆さん!ありがとう!!

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