†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
そんなことしたって、転ぶのがオチだ。
それに、アスファルトでずっこけたら、
痛いどころの騒ぎじゃない。
学校の手前にある坂を登る途中で、今井
が口を開いた。
「そういえば俺、さっき夏希ちゃんに会
っちゃった!」
そう言いながら嬉しそうにする今井。
夏希ちゃんっていうのは、先月転校して
きた女の子。
誰もが認める美人で、更に性格も良い。
男子の中では、”エンジェル”と名高い女
の子だ。
「ふーん、そりゃおめでとう」