永久の宝物
最終章

負けない

~愛side~

「そうですか…ですが、それではもう、抗がん剤は使えませんよ?」


先生に、あたしたちの決意を伝えると、そう言われた。

「わかっています。でも、あたしは赤ちゃん殺したり出来ないんです。あたし、頑張ります。」

隣ではなにもいわずに卓哉が手を握ってくれている。

「分かりました。…ですが、リスクはかなり高いです。それは、覚悟していてください。」

「…はい。」
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