永久の宝物
~卓哉side~

「女の子ですよ。」

愛が手術をはじめてから十数時間。


看護婦さんが、言ってきた。

そこにいた、愛のご両親と俺は、思わず立ち上がった。


「…っ。愛は?愛は…!?」

お母さんは体を乗り出して、看護婦さんに言っている。

「今は薬や疲れで眠ってますが、大丈夫ですよ。」

それを聞いて、俺は泣きそうになった。
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