永久の宝物
「…いけない。準備しなきゃ…。」
ふと気づいたときにはもう、お昼前。
かなり長い間泣いてたみたい。目も赤く腫れてて、最悪な顔。
ま、モテる必要もないし、別にいいや。
洋服は前からしてたから、あとは手紙をおいて、家を出るだけ。
けどなかなか足が動いてくれない。
もういかないと間に合わなくなるのに…。
「いくのっ!愛っ!ここにいてはダメなの!!」
声を張り上げ、自分に怒鳴る。
どうにか玄関まできて、振り返った。
色々な思い出が作れたな…。