むかつくアイツっ!

‡彼女の一面‡


それからすぐに夏休みになった。
俺は部活の助っ人をしたりしながら忙しい夏休みを送っていた。
国枝には堂々と勝ちたかったから夏期講習とかはいかないで学校か家で勉強していた。

夏休みに入ってから国枝には会ってない。

毎日喧嘩をふっかけてたから夏休みはいつもより静かな気がする…
なんて思う俺はおかしいのだろうか。


サッカー部の助っ人をしたある日の帰り道。
たまたまこの前の図書館の前を通り掛かった。

国枝いたりすんのかな…
なんて思って見たら出口の方からほんとに国枝が出てきた。

「あ。国枝っ!」

気がついたら声をかけていた。

「あぁ。月下くん。」

国枝は驚くわけでもなくこちらに顔を向けた。
< 17 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop