ヤンキーで俺様な、あたしの彼氏
樫木くんの視線に耐えられなくなって、




顔を埋めるように、ギュッとその胸にしがみついた。




「バチが当たったの……」




「は? なんの話だよ……」




さっきまで優しかった声のトーンが、急にワントーン下がった。




……もしかしたら、教室でされたみたいに、




またニラまれてるかもしれない……。











だけど、一度王子様に見えてしまうと、




そんな表情さえにもキュンとしてしまう。




あたしは思い切って顔をあげて、樫木くんの表情を確かめた。




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