大好きだったよ。
目の前には、大きなサメが優雅に泳いでる。



あたしもこんなふううになれたらいいのに。


ただひたすら泳いで、楽しく過ごしてればいい。

魚みたいに、何も考えないでいられたらいいのに。



こんなことで不安にならなくて済むのに。



「どした?そんな顔して」


いきなり話かけられてびっくりする。


「ううん。考えごと。」


「そっか」


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