本屋 和正の優雅な読書
深夜、終電、知らない男性。

何で優花はこんなに説教を受けなければならんのか。

酔っ払いの上にオッサン思考の彼女の頭では理解できる筈もなく。

憮然として、しかし言い返すと話が長くなりそうなので黙って聞いていると。

「……何か言いたげですね」

男性は上着の胸ポケットから一枚の名刺を取り出す。

『司書・本屋 和正(ほんや かずまさ)』と書かれていた。

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