虐め防止対策法案成立国会
口火
もともと完全弱者への虐めというものが、この世に存在していたのだろうか。
ある意味 完全弱者への虐めだけでは、世に明るみになる虐めによる自殺なる事件は、取りざたされないのだ。 そもそも、虐めに苛まれて自殺に至るやつらッて言う存在は 弱者とは言い切れないのではないか。 多くの虐め被害者達は、自殺という最高の復讐激を実行できないでいるのだ。何故なら、虐めに苛まれる人々全てがその死をもって、復讐の鬼と化すのならば、この世から、虐められる存在が滅亡しなきゃツジツマが合わない。 
さて、この日本の教育現場から虐めなるものが消滅せざるを得ない事態というものが、刻一刻と切実なる問題として、各方面で 懸念され始めていた。
虐め文化=必要悪(社会放出のためには)容認論が 一般国民ではなく、知識階級のあいだで、その影響力を色濃くしていった。
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