LOST LOVE~失った心~
中学
最初はアタシも普通の生活をしていた。


「聖花(せいか)~!!!
学級委員やる???」

「え~!
かながやりなよ~!!」

親友のかなと笑い合いながら、中学生になって、初めての授業にはしゃいでいた。
アタシの名前は岸本 聖花。
友達も多くて、どっちかっていったらクラスの中心に立ってもおかしくないような性格の女子だ。

「聖花か、かなのどっちかだよね!
学級委員。」

「うちらじゃ無理だし(笑)」

「そうそう!
二人ともがんばって。」

中学に入ってアタシたちはいわゆる「仲良しグループ」というものの中に入っていた。
リーダー的存在は、アタシとゆなという子。
そのほかに、かな、まみ、なな、さな、はるき。と、7人のグループだった。

「ウチやりたくないから、聖花ね!はい、決定。」

「は?嫌だ~(笑)」

「文句なし!」

みんなが笑って、決定した感じになった。
まぁ・・・、いっか。

軽いノリで、学級委員に立候補した。

相手の男子の学級委員は、アタシと仲の悪い、本田 亮介。

小学校から一緒だったけど、顔を合わせたら絶対喧嘩をしていた。
正直大嫌い。

そんな感じで、結局女子学級委員になってしまった。
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