イケメンSPに守られることになったんですが。
でも、待ってるだけじゃ……。
……そうだ!
「うっ!うう……っ!」
私は胸を押さえ、苦しむ演技をしながら床に倒れた。
「どうした?」
監視の声がする。
「くっ、苦しい……!ぐああ……っ!」
ぱたり……。
私はうつぶせになり、死んだフリをした。
すると監視からため息とともに冷めた声がかけられた。
「死んだフリしたって、無駄だぞー。
背中が呼吸で上下してるぞー」
…………!
息を止めなきゃいけなかったか!
くそう、敵は手ごわい!
私は無言でのっそりと起き上がり、手錠をしたままぴょこぴょこと落ちた毛布を回収した。
むうう……もう、助けを待つしかないのかな?
とにかく寒さで死なないように、体を温めておこう。
期限切れで殺されるとしたら、その瞬間にドアが開くはず。
チャンスはそこしかない……。
……って、足に手錠したままどうやって逃げるのだ?
…………。
ピンチ……。
認めたくないけど、これは絶体絶命のピンチだ!