イケメンSPに守られることになったんですが。


「あーくそ」


「うわあ、ごめんなさい!」



そういえば、私が悲鳴をあげたから、リョウさんは裸のまま出てきちゃったんだった。


頭を下げて謝ると、「っとに、くだらないことで大声出すなよ」と低い声が降ってきた。



「もういいから。亮司に代わるからな」


「うわ、あの、あっちで着替えてからにしてください……」


「へえへえ」



リョウさんは片手で拳銃をブラブラさせながら、部屋を出て行く。


私はその背中に釘付けになっていた。


鍛え上げられた背筋や二の腕は、びっくりするくらいたくましい。



しかしそれ以上に、私のバカな頭を冷却するものが、その全身には、あった。


それは今まで、たくさんの誰かを身を挺して守ってきた証。


大小、そして新旧入り乱れた、無数の傷跡だった。


< 93 / 438 >

この作品をシェア

pagetop