俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


「ふーん」



それだけを言って、また黙る。


視線だけがばっちりと合ったまま、表情一つ変えずに睨んでくる。




「………」



気まずい……。


気まずすぎるっ!!


なんて話していいかわからないよ…っ!!




時計の秒針が、沈黙の中に唯一の音を刻んでいる。


醸し出される重い空気のまま、翼が口を開いた。




「……どうして加藤はダメで、俺ならいいの?」


「そんなの、幼なじみだからに決まってるじゃん…」


「…幼なじみ…か」



……また、そうやってわかりきったことを聞く。


これは何?罰ゲーム?


必死に頭を悩ませていると、ふと、あることが思いついた。




………もしかして、この行動自体、翼の意地悪なんじゃ…。


そうやって、あたしを困らせて楽しんでるんじゃないか…。



そう考えてみれば、今までの行動や言動のつじつまが合う。





間違いない、これは翼の意地悪なんだ!








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