わたくし、政略結婚いたします!?

結婚式を3日後に控えて、屋敷の中は準備に追われていた。


式自体は親族内だけで行われるためそこまで大きなものではない。


しかしそれでも、普段忙しいレナルドが準備のために割ける時間は限られていたし、使用人たちもそれぞれの準備で忙しそうに働いていた。


私はといえば、相変わらずマナーやダンスのレッスンに精を出している。



メグには本当に支えてもらっているし、今ではたまに一緒にお茶もする。



メグ以外にも、仲良くしてくれるメイドもできた。


それに、たまに顔を出してくれる伯爵家や公爵家の令嬢たちとも、少しずつ打ち解けてきた。


少しずつだけどこの生活に慣れ始めてきたと思う。


今では、こういう生活も悪いことばかりじゃないのかな、なんて思うし。



そんな、少しずつ前を向けるようになってきた私だけど、ひとつだけ、問題があった。



……レナルドのことだ。


< 139 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop