Sion




その目が丸くなる。




「…希愛ちゃん?」




「お、お久しぶり…です」




ぺこりと身体を折り曲げる。
頭上からクスリと笑う音がした気がした。




「顔を上げて。爽が見ているわ」




怒っているのではないかとおそるおそる希愛は顔を上げた。
顔を上げた希愛の目に映ったのは落ち着いた笑みを浮かべる理緒だった。





「希愛ちゃん、大人になったね。一瞬分からなかったわ。…隣にいるのは彼氏さんかしら?」




「は、はい。あ、あの…理緒さんは…」




「爽のお墓参りに来たの。さっきまで仕事してたからこの格好なのよ」




理緒はスーツに身を包んでいた。
パンツスタイルがよく似合っていた。




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