恋したのは馬鹿野郎
その、運命の時間がやってきた。
私たちは足早に校庭に駆け出した。

桜は花を散らしかけている。
風は生暖かくて、今が春だと、私たちに実感させる。

私は校庭を見回してみた。

?!?!?

視界には、見知らぬ男が映っている。
知らない…。 いや。 知ってる!!

あの時の!

私は彼が教師だということに気づいた。
そうか。新しく来たやつって…

『あいつだれ?』

恵美と梓が騒いでる
無理もないだろう。寝てたんだったら仕方ない。

あ~あ。
着任式起きとけばよかった。


そうこうしている間に、みんな集まりかけていた。

私たちも集合することにした。
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