捕らわれ姫




「でも……仕方ないから手伝ってあげようか」



舞ちゃんの言葉に、ミニトマトが箸から逃げた。



「よし! 今日は私も」
「いやいや、ま、舞ちゃん!」



―――待って



「何よ?」

不思議そうに私を見る彼女。



どうしよう。



「だ、いじょうぶ。

 この間の罰でもあるから……一人でやる」



………私



「だから、大丈夫」



おかしくなった……?

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