ありがとババア
「ああ、何でお袋が『ありがとう』を言い出したかっていうのは…」

「わたしですよ!」


急に女の人の声がして、飛び上がるほどビックリした。

おばあちゃんの膝に座っていた猫がダッシュで逃げる。


あっ…アタシ知ってるよ。

この声は……


「お父さんが生きてる頃に、わたしが言ったんです!」


ああ、やっぱり。


部屋に現れたのは

病院に迎えに来た、昨日の鬼嫁。

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