期間限定彼氏
慶吾さんはそう一言いうと、ケータイをいじり始めた。



「なんでそんなに冷たいんですか!?慶吾さんは優しい人だと思ってたのに・・・。」



まだあたしの作戦は続く。


「あぁ、悪かったよ。んで、何か用?」



そうだった・・・。始めの目的を忘れるところだった。



「えっとですね・・・。」



あたしは緊張して、顔が赤くなってしまっていた。


今、あたしの真上に広がる、この夕焼けと同じ色に―――。
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