期間限定彼氏
「はぁ、はぁ、はぁ・・・。もう着いた??」



叫びすぎたせいで、のどが痛い。


というか、何でこの人あたしの家知ってたんだろ??



「おう。早く降りろよ。」



そんなのコトバだけ。
すっと差し出された手をあたしは握って、自転車を降りた。



「行くぞ。」



いくらあたしがこの人を好きでなくても、今の行動はキュンってきちゃうよ!



「待ってよ!」


周りの人たちが目を丸くしてこっちを見ていたことに、あたしは全然気付かなかった・・。
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