期間限定彼氏
さりげなく慶吾さんの隣に並んで、歩幅をあわせる。思ったとおり彼の歩幅はあたしよりもはるかに大きく、堂々としていた。



彼との距離、60センチ。



「もちろん、慶吾さんの泣き顔とか・・・?」




「もうその話はやめろって・・・。」



慶吾さんはバツが悪そうな顔をした。あたしは少し考えると、いいことを思いついた。



彼との距離、50センチ。



「んじゃぁ、お姫様って呼んで!」
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