期間限定彼氏
「っうう・・・。」



やむことのない雨は、あたしの頬をしっとりと濡らした。



お昼休み終了のチャイムが、校舎内に響く。



あたしはようやくお弁当を忘れたことに気が付いた。



「・・・もぅ、いいや。」



ぐしゃぐしゃに濡れたまつげを手でこすった。



そこまで怒ることでもなかったと思う。

キスだってしてたし、手だって繋いでた。



でも、なんでだろう?この胸のもやもやは・・・。
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