冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
中野くんって意外と不器用なのかな?
さっきから何度もやり直している。
何か、見てる方が冷や冷やする…
「な、中野くん、私やろうか?」
「富田さんが?」
「うん、ちょっと貸して」
私は彼の指にテーピングをする。
中野くんの手っておっきいんだな…
「富田さん上手いね」
「あはは、ありがとう…」
毎日お兄ちゃんの傷の手当してるからね…
「ねぇ、富田さん泣いた?」
「え!?」
「あ、いや、目が腫れてるから…」
やっぱり。