ありったけの笑顔で…




あたしが叫ぶと彼は振り返り、
辺りをキョロキョロと見回していたが
すぐに走ってくるあたしの姿に
気づいたみたい。




『小島!おはよ!』



『おう』



彼は一瞬ビックリした表情を見せ、
すぐにいつものように目をそらした。




『あっあのね!あの………ガサガサ』




あたしはスクバの中から例の物を渡した。




『これ!はい!』




受け取ってとも言えないし…
渡すしか出来ないよー。



あー恥ずかしい///



あたしは照れて思わず俯いてしまった。
まともに顔なんて見れない!

なんて言葉が来るのか気になるとか
そんなんじゃなくて、
ひたすらドキドキした。


彼からの言葉をひたすら待った。

すると、思わぬ言葉があたしに届いた。












『ありがと』






< 22 / 52 >

この作品をシェア

pagetop